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プレタールという薬~誤嚥性肺炎、認知症予防への期待

プレタールという薬は本邦から開発された抗血小板剤であり、この薬の第三相試験(その薬が本当に効果あるか、悪いことが起きないか実際の臨床で使用する試験です)において私もデータ処理などで関わった経験あり思い入れある薬です。その効果は、シロスタゾール(プレタール®)は抗血小板薬で、血栓をできにくくし、脳梗塞の再発を予防する薬剤です。プレタールが他の抗血小板薬と違う点は、血管壁に作用し、血管を拡張させ、脳血流を増加させる作用があります(これによってアミロイドβの排出効果があるとも言われています)。さらに、脳神経細胞内にあるCREB(cAMP応答配列結合蛋白)のリン酸化を促進させ、神経伝達を促進させ、認知機能を改善させる可能性があるといわれています。さらに、サブスタンスPという物質を増やし誤嚥性肺炎の予防効果も期待できます。しかし、いろいろな副作用があるため、処方には注意が必要です。一番多い副作用には、頻脈があります。脈拍数が100を超えるようなら中止を検討します。さらに頭痛やほてり感もあります。また、心臓の仕事量を増やすことで、狭心症、心不全、不整脈を悪化させることがあるため、循環器系のリスクが高い方には使えません。下肢の浮腫や胃潰瘍にも注意が必要ですし、食欲が低下する方もいるので、食欲が低下している場合には本剤の副作用を疑う必要があります。

#プレタール #サブスタンスP

#逗子、葉山、横須賀市、鎌倉市、横浜市の在宅医療


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