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パーキンソン病を科学する30~パーキンソン病の振戦とは?

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 6月26日
  • 読了時間: 2分

~特徴的なふるえの見分け方~

パーキンソン病の身体所見の中でも、**最もよく知られている症状が「振戦(ふるえ)」**です。この振戦にはいくつかの特徴があり、他の疾患と鑑別するうえでも重要な観察ポイントとなります。

👀 パーキンソン病にみられる振戦の特徴まとめ

  • 母指(親指)の振戦は、「丸薬を丸めるような動き(pill-rolling tremor)」と表現されます。

  • 静止振戦(何もしていないときに現れる振戦)が基本ですが、姿勢時振戦両者の混在もあります。

  • 静止振戦は、パーキンソン病に比較的特異的とされ、診断の参考になります。

  • 姿勢保持から10秒ほどの潜時ののちに振戦が出現する「re-emergent tremor」は、パーキンソン病に特徴的です。

  • 顎の振戦は「縦に震える(yes-yes type)」が多く、側方に揺れる場合(no-no type)は注意が必要です。

  • 多くの患者さんでは、振戦に左右差(非対称性)がみられます。

  • パーキンソン・プラス症候群(MSAやPSPなど)では、振戦が目立たないことも多いため注意が必要です。

🌸 さくら在宅クリニックの取り組み

当院では、逗子・葉山・横須賀・鎌倉エリアを中心に、パーキンソン病やALS、がんの終末期医療に特化した在宅医療を行っています。

医師・訪問看護師・ケアマネジャーが連携し、**「住み慣れた自宅で安心して過ごす」**ための医療とケアを提供しています。

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