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パーキンソン病を科学する29~パーキンソン病の問診で見逃してはいけない「非運動症状」

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 6月25日
  • 読了時間: 2分

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~診断の質を高める視点とは~

パーキンソン病と聞くと、「手の震え」や「動きの遅さ」といった運動症状が思い浮かびますが、実は**非運動症状(自律神経・精神・睡眠関連)**も患者さんの生活に大きな影響を与えています。

問診の段階でこれらの症状をしっかり拾い上げることが、診断の正確さや治療方針の決定において非常に重要です。

🧠 パーキンソン病で注意すべき「非運動症状」

問診では、以下のような症状がないか丁寧に確認することが推奨されます:

  • 幻視の有無(レビー小体型認知症との鑑別にも重要)

  • REM睡眠行動異常(夜間の叫び声や手足の動き)

  • むずむず脚症候群(夜間に足がムズムズして眠れない)

  • 自律神経障害(便秘、起立性低血圧、排尿障害など)

  • うつ症状の合併(意欲低下、抑うつ感)

  • 過去の内服歴(抗精神病薬やスルピリド〔ドグマチール〕による薬剤性パーキンソニズムの可能性)

これらの症状を問診でしっかり評価することにより、見落とされがちな原因や疾患の鑑別が可能になります。

🌸 さくら在宅クリニックの取り組み

逗子・葉山・横須賀・鎌倉地域を中心に、当院ではパーキンソン病や神経難病に特化した在宅医療を提供しています。医師・看護師・ケアマネジャーがチームで連携し、**「住み慣れた自宅で安心して過ごす」**ための医療支援を行っています。

🎥 YouTubeでパーキンソン病を深く学べます

📺 内田賢一の在宅医療チャンネル – YouTube診療の現場で培ったノウハウをもとに、非運動症状やon/off現象、薬剤の選び方についてもわかりやすく解説しています。ぜひご視聴&チャンネル登録をお願いいたします!

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