パーキンソン病を科学する29~パーキンソン病の問診で見逃してはいけない「非運動症状」
- 賢一 内田
- 6月25日
- 読了時間: 2分

~診断の質を高める視点とは~
パーキンソン病と聞くと、「手の震え」や「動きの遅さ」といった運動症状が思い浮かびますが、実は**非運動症状(自律神経・精神・睡眠関連)**も患者さんの生活に大きな影響を与えています。
問診の段階でこれらの症状をしっかり拾い上げることが、診断の正確さや治療方針の決定において非常に重要です。
🧠 パーキンソン病で注意すべき「非運動症状」
問診では、以下のような症状がないか丁寧に確認することが推奨されます:
幻視の有無(レビー小体型認知症との鑑別にも重要)
REM睡眠行動異常(夜間の叫び声や手足の動き)
むずむず脚症候群(夜間に足がムズムズして眠れない)
自律神経障害(便秘、起立性低血圧、排尿障害など)
うつ症状の合併(意欲低下、抑うつ感)
過去の内服歴(抗精神病薬やスルピリド〔ドグマチール〕による薬剤性パーキンソニズムの可能性)
これらの症状を問診でしっかり評価することにより、見落とされがちな原因や疾患の鑑別が可能になります。
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