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パーキンソン病を科学する20~パーキンソン病の「症状の波」はなぜ起こる?

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 6月11日
  • 読了時間: 2分

〜ウェアリングオフの神経メカニズム〜

パーキンソン病では、時間帯によって体がよく動くとき・動きづらいときが交互に現れることがあります。このような「症状の波」はウェアリングオフ現象と呼ばれます。

🔁 神経レベルで何が起きているのか?

病気が進行すると、脳内のドパミン神経細胞が減少していきます。それに伴い、以下のような代償的変化が起こると考えられています。

🧠 ドパミンの回転異常と蓄積障害

  • ドパミン放出と取り込みの回転が過剰になる

  • 一時的に血中濃度が波のように増減する

  • 通常の神経細胞が持つ「ドパミンを蓄える機能」が失われ、蓄えが効かない状態に

このような神経メカニズムの乱れによって、服薬後の効きが一気に現れ、すぐ切れるといった状態が続くことになります。

つまり、ウェアリングオフ現象は、神経の“過剰代償”と蓄積機能の破綻によって起こる生理的変化なのです。

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