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パーキンソン病を科学する17~ドパミンアゴニストは「クイーン」?〜パーキンソン病治療薬の役割と注意点

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 6月7日
  • 読了時間: 2分

パーキンソン病治療の“王様”がドーパ(L-ドパ)製剤であるならば、“クイーン”と呼ぶにふさわしいのが【ドパミンアゴニスト】です。

ドパミンアゴニストは、ドーパ製剤よりもややマイルドな作用ながら、動作全体の底上げに大きく貢献します。特に、オン・オフ現象の間を埋める“補助薬”としての役割が期待されています。

✅ ドパミンアゴニストのメリット

  • 動作全般の底上げ効果動作緩慢(ブレイディキネジア)や筋固縮など、パーキンソン病の中核症状の改善に寄与します。

⚠️ 注意すべき副作用・リスク

  • 幻視や幻聴などの精神症状(特に高用量)

  • 突発性睡眠発作(非麦角系アゴニスト)→ 運転や高所作業は厳重注意

  • 心臓弁膜症(麦角系製剤)※現在はほぼ使用されず

現代では非麦角系製剤(例:ロチゴチン〈ニュープロパッチ〉、プラミペキソールなど)が主流となっており、使用にあたっては眠気や突発的な睡眠への配慮が必要です。

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