top of page

パーキンソン病を科学する15



ドパの脳内への到達率は極めて低いものです。

空腸から血管内へ入るのにも様々な物質と競合します。さらに血管内から脳内へ入るには血液脳関門と呼ばれる関所を潜り抜ける必要があります。こうして脳内へ到達するのはわずか1%程度であり、ドパの分解阻害剤を併用しても3-5%の到達率です。

ドパは極めて非効率な振る舞いで脳内へ届くのです。

最新記事

すべて表示

認知症とパーキンソン病(症候群)関係

医者になって最初の年に神経内科の先生が脳外科をローテーションしており、その際に色々と教えて頂くこと多かったのですが、その時に印象的な質問されました。 「パーキンソン病って認知機能障害ある?」その際に「あると思います」と答え褒められてことを記憶してます。多分、研修医の時に褒め...

パーキンソン病診断の新手法!MIBG心筋シンチグラフィーとは?#病気

パーキンソン病は、中脳黒質のドパミン神経細胞の変性を主体とする進行性の疾患です。診断に関してはMIBG心筋シンチグラフィーと呼ばれる、心臓の交感神経の状態を診る検査を行う場合もあります。これは、MIBG(メタヨードベンジルグアニジン)というノルエピネフリン(ノルアドレナリン...

Comments


bottom of page