ハイドロリリース(筋膜リリース)を科学する12~ 筋膜の不思議な役割とは?
- 賢一 内田
- 3月14日
- 読了時間: 2分


私たちは理論物理学者ではないので、見えない世界を理論で構築する必要はありません。しかし、体表面からは見えない 筋膜 を治療する際に、もどかしさを感じることはないでしょうか?
実は、筋膜を 光学顕微鏡レベル で観察すると、その構造は非常に興味深いものになります。私自身は主に頭部や脊椎近傍の筋膜に焦点を当てていますが、筋膜全体を見渡すと、それは 無秩序なフラクタル構造 を示しているように見えます。
さらに、筋肉の収縮だけで体が動くのではなく、筋膜の役割がどれほど大きいか を理解することも重要です。筋膜は、単なる組織のつながりではなく、Ⅰ型コラーゲンとⅢ型コラーゲン によって微小な腔(空間)が形成され、その中は グルコサミノグリカンのゲル で満たされています。これにより、筋肉や皮膚は多方向にスムーズに動くことが可能になります。
筋膜は、まるで 柔らかな骨格 のような存在でありながら、筋肉というエンジンからの出力を伝える シャフト のような働きもしています。この不思議な組織について、もっと詳しく学んでみませんか?
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