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ジクトルテープ:全身作用型疼痛緩和~在宅医療におけるジクトルテープの使用経験

ジクトルテープ75mgはNSAIDs(ジクロフェナクナトリウム:ボルタレン®︎)の経皮吸収製剤です。

NSAIDsの貼付薬としてはロコアテープがあり、ロコアテープは湿布のように痛いとろに貼る局所作用型ですが、ジクトルテープは全身作用型という違いがあります。

2021年5月に、<各種がんにおける疼痛>に対しての適応で発売されましたが、2022年6月に<腰痛症、肩関節周囲炎、頚肩腕症候群及び腱鞘炎における鎮痛・消炎>にも適応が追加されました。これによって、がん患者さんに限らず処方できるようになりました。

適応によって用量が変わります。

がん性疼痛→1日1回、2枚から開始し3枚まで増量できる。腰痛症など→1日1回、1枚か2枚。

ジクトルテープ3枚(225mg)はボルタレン4錠(100mg)に相当するようです。

適応は拡大していますが、ジクトルテープの最も良い適応は、NSAIDsを使いたいが内服が難しい、多くは終末期(がん患者さんなど)の患者さんです。

がん患者さんでも特に、骨転移のある方、腫瘍熱がある方が良い適応です。

がん性疼痛に対してオピオイドの増量で対応すると、オピオイドの副作用(せん妄、嘔気、便秘など)が懸念されますが、ジクトルテープを併用することでオピオイドを減らせる可能性があります。

さらに利点としては、NSAIDsの副作用である胃粘膜障害のリスクが低いことです。これはCOX-2の阻害活性が高いことや、血中濃度が急激に上がらず安定していることが理由として考えられます。血中濃度が安定していることは、薬の切れ目がなく、安定して薬効が持続することになります。

欠点としては、即効性がないので急な痛みには使えない、皮膚障害(あまりない印象)、薬価が高い(1枚155.8円)、湿布のように痛いところに貼られてしまう(この場合でも問題ない)、大量に貼られてしまうリスクでしょうか?

在宅医療では内服できない患者さんも多く、適応を考えて適切に使われれば、かなり有用な薬だと思います。

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逗子在住山内明徳様撮影

 

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