
筋膜の重積がエコーにより評価でき、疼痛の可視化として有用であるということは直感的に理解できます。
しかし、重積=疼痛とはどの様な機序であるのでしょう?
エコーを用いることで筋膜の重積を評価し、疼痛を可視化できることは、直感的に理解しやすい話です。しかし、ここで疑問が湧きます。
「筋膜の重積=疼痛」はどのようなメカニズムで成立するのか?
筋膜の硬さと痛みの関係
興味深いことに、**エコーエラストグラフィー(超音波による組織の硬さ評価)**の研究では、重積がある部位では筋膜の硬度が高いことが示されています。さらに、治療介入によりこの硬さ(弾性)が改善するとされています。
具体的には:
治療前(図の上段):筋膜の重積部位が「赤く」表示され、弾性が低下(硬くなっている)
治療後(図の下段):弾性が改善(軟らかくなり)、筋膜の滑走性が向上
つまり、治療介入によって 「筋膜の重積改善 → 筋膜の弾性改善 → 筋膜の滑走性向上」 という流れが生じていると考えられます。
滑走性が上がると痛みは改善するのか?
ここで新たな疑問が浮かびます。
👉 「筋膜の滑走性が向上する=疼痛が改善する」このメカニズムは?
この点については、次回の記事で詳しく説明したいと思います!
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