小細胞がんの治療に関して詳述してまいります。
小細胞がんは基本的に取りきれない癌にて、手術での根治は困難ですがTrue stage Ⅰと呼ばれるステージでは、切除+術後補助化学療法にて根治の可能性もあります。
次に限局型は、化学放射線療法(ケモラジ)にて生存期間中央値:約20カ月、5年生存率:約20%となります。
一方進展型では、治療困難であり、化学療法及び緩和ケア主体となります。子の場合非常に厳しい予後であり、生存期間中央値は化学療法:約9カ月、緩和ケア:数カ月となります。
小細胞癌の特徴は、
〇化学療法には非小細胞癌よりも感受性が高い
〇著効:約60% 放射線も有効
〇脳転移しやすい
〇複数の免疫チェックポイント阻害剤の同時併用療法が有効
そして、長期予後が望める限局型:完全奏功した症例
脳転移が小細胞癌の60%に認めます これによる脳転移の予防として全脳照射が必要ですが 晩期毒性として認知機能障害(とくに高齢者)の可能性が高まります
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