
癌疼痛のある患者にステロイド投与は推奨されるか?という問いに対して自身は禁忌ない限り全例で投与しております。
とりわけ悪液質に対して有効であり倦怠感、食欲不振などに著効します。
注意点としては、緩和領域にて用いられるステロイドは、浮腫の原因となるミネラルコルチコイド作用に乏しいので、作用時間の長いデキサタサゾン(デカドロン)、ベタメタゾン(リンデロン)が推奨されます。
具体的には下図のような症状に有効です。ガイドライン上は弱い推奨であり、下記に対して鎮痛補助薬として条件つきで推奨されています。
・脊髄圧迫症候群を含む神経圧迫
・放射線治療後の一過性の痛み
・脳転移や癌性髄膜炎による頭蓋内圧亢進症状に伴う頭痛
再度繰り返しますが
終末期の倦怠感、食欲不振には禁忌が無ければ全例 ステロイド投与検討
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