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がん患者の口内炎治療:プロマックD錠の効果とは?

がん患者さんは、抗がん剤や放射線治療などにより、口内炎(口腔粘膜炎)ができやすい状態になっています。口内炎の治療はというと、一般的に軟膏や痛み止めなどになりますが、効果はいまひとつです。たかが口内炎といえども、担癌患者さんは自分に体調にとても敏感です。また様々な症状を併せもっており、その一つでも解決できると日々の生活が快適になるのも確かです。口内炎治療に関して、2つの治療法を紹介します。①プロマックD錠を口腔内で溶かしながら舌で口内炎にすり込む。プロマックD錠は亜鉛含有胃潰瘍治療薬で、粘膜を修復させる作用を持ちます。口腔内も粘膜なのでプロマックD錠により直接修復させることを期待します。また、口内炎の原因に亜鉛不足も関係している可能性もあり、亜鉛の補充も狙います。

  • ツムラ桔梗湯エキスを含み飲みする。 含み飲みとは、漢方薬をお湯に溶かして冷ましてから、口腔粘膜や舌になじませながら飲む飲み方です。飲めない方は、うがいをして吐き出しても良いです。口内炎に対する漢方薬で有名なものに半夏瀉心湯がありますが、不味いため、桔梗湯の方がおススメです。甘草の甘みで飲みやすいです。桔梗湯は主に咽頭炎に使われますが、その応用です。どちらの方法も、内服ができなくなった方でもできますので、試してみて下さい。ちなみに、イソジンやアズノールなどの消毒薬でうがいをする方もいますが、これらは組織障害性があるため、あまりお勧めできません。

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