【がん患者さんのつらい口内炎に】試してほしい2つの治療法
- 賢一 内田
- 3月22日
- 読了時間: 2分
がん患者さんは、抗がん剤や放射線治療の影響で、口内炎(口腔粘膜炎)ができやすくなります。「たかが口内炎」と思われがちですが、体調に敏感な患者さんにとっては大きなストレスとなり、食事・会話・睡眠など日常生活の質に大きく影響します。
一般的な治療では、なかなか治らない…
口内炎の治療は、軟膏や痛み止めが主流ですが、思ったような効果が得られないこともしばしば。そこで今回は、がん患者さんにも使いやすい2つのアプローチをご紹介します。
① プロマックD錠を直接すり込む
プロマックD錠は、亜鉛を含む胃潰瘍治療薬です。この薬を口腔内でゆっくり溶かしながら、舌で口内炎の部分にすり込むことで、口の中の粘膜を直接修復する効果が期待できます。
粘膜保護・修復作用
亜鉛補充による回復サポート(口内炎の原因に亜鉛不足が関与することも)
② ツムラ「桔梗湯(ききょうとう)」の“含み飲み”
漢方薬の桔梗湯をお湯に溶かし、冷ましてから口の中になじませながらゆっくり飲む、またはうがいして吐き出す方法です。
のどの炎症によく使われる漢方を、口内炎に応用
甘草の自然な甘みで、比較的飲みやすい
食事がとれない、内服が難しい方にもおすすめ
※よく使われる「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」は苦味が強いため、桔梗湯のほうが飲みやすいと感じる方が多いです。
❗注意:消毒薬の使用にはご注意を
イソジンやアズノールなどの消毒薬でのうがいをする方もいますが、これらは粘膜にダメージを与える可能性があるため、がん患者さんの口腔内ケアにはあまりおすすめできません。
YouTubeで学ぶ「在宅診療と筋膜治療」
在宅医療の現場での工夫や、筋膜治療についての実践的な動画を配信中です!医療従事者の方にも、患者さん・ご家族にも役立つ情報をわかりやすくお届けしています。
【在宅医療のご相談はこちら】
🏠 さくら在宅クリニック(逗子市)🔗 公式サイトはこちら
Comments